局所排気装置における外付け式フードの形状と風速の関係

  • 石田尾 徹
    産業医科大学 産業保健学部 作業環境計測制御学
  • 石松 維世
    産業医科大学 産業保健学部 作業環境計測制御学
  • 保利 一
    産業医科大学 産業保健学部 作業環境計測制御学

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship Between Physical Configuration of Hood and Velocity for Local Exhaust Systems
  • キョクショ ハイキ ソウチ ニ オケル ソトツキケ シキ フード ノ ケイジョウ ト フウソク ノ カンケイ

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説明

局所排気装置のフードの性能は制御風速と排風量によって決定される. その設計にはDalla Valleの式が用いられることが多い. しかし, Dalla Valleの式は長方形型フードとスロット型フードで排風量の計算式が異なっていて, 両者の境界付近では計算値が異なる上, 実測値と必ずしも一致しない場合がある. 本研究では, 4種類のアスペクト比が異なる(スロット型および長方形型)外付け式フードについて, 開口面からの距離を変えて風速の測定を行い, 両形式のフードに適用可能な排風量と風速の関係を表現する実験式の開発を試みた. 風速の測定はフードの中心軸上を開口面からの距離を変えながら熱線風速計により行った. その結果, いずれのフードとも風速は距離と共に2つの指数関数の和で表現できることがわかった. さらに, アスペクト比を考慮した排風量と風速との関係式を作成し, 実験値と比較検討したところ, アスペクト比が9以下のフードについて, 両者は良好な一致が見られた.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 33 (4), 331-336, 2011

    学校法人 産業医科大学

被引用文献 (1)*注記

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