Barthelインデックス原法と機能的自立度評価の両者に互換性のあるBarthelインデックス自己評価表

  • 蜂須賀 研二
    産業医科大学医学部 リハビリテーション医学教室
  • 岡崎 哲也
    産業医科大学医学部 リハビリテーション医学教室
  • 緒方 甫
    産業医科大学医学部 リハビリテーション医学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Self-rating Barthel Index Compatible with the Original Barthel Index and the Functional Independence Measure Motor Score

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説明

在宅脳卒中患者の日常生活動作を簡便に評価する目的でBarthelインデックス(BI)自己評価表を作成した. 今回BI自己評価の再現性を高めさらにBI原法と機能的自立度評価(FIM)への互換性を考慮した改訂を加えたので, その妥当性と信頼性の再検討を行った. 41名の在宅脳卒中患者に対して, BI自己評価, BI原法, Granger版BI, FIM運動スコア, 3評価尺度FIM運動スコアを用いて日常生活動作を評価した. BI自己評価はBI原法とFIMの両者で高い相関を示し, α係数も良好であった. さらに171名の在宅脳卒中患者に対してBI自己評価を二度行い項目毎の一致度を求めたが, 12項目のカッパ係数は良好, 1項目は可であった. 重回帰分析では, BI自己評価得点は有意な予測要因であり, 高得点者は評価値の再現性が良好であった. BI自己評価表はBI原法とFIMとの互換性があり, 妥当性と信頼性が確認でき, 臨床上簡便で有用な日常生活動作評価と考えられた.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 19 (2), 107-121, 1997

    学校法人 産業医科大学

被引用文献 (8)*注記

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