自生ササ類の地下茎を用いたのり面緑化試験

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  • ジセイ ササルイ ノ チカケイ オ モチイタ ノリ メン リョクカ シケン

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抄録

高速道路ののり面にササ類を導入するため, 現場周辺に自生するササ類の地下茎を用いたのり面緑化試験を行った。1回目の試験施工を平成10年度に東海北陸自動車道で行い, これを改良した2回目の試験施工を平成11年度に東九州自動車道で行った。東海北陸自動車道では, クマイザサの地下茎を使用し, 採取地の土壌とともに麻袋に入れてのり面に張付け, その上に植生基材吹付工, を厚さ5 cm又は7 cmで吹付けたが, 翌年の生存率は吹付け厚5 cm区で2%, 7 cm区で1%と不良であった。このため, 平成11年に地下茎の生育年数別の追加試験を実施し, 2~3年生の地下茎では50%以上が出芽することを確認した。東九州自動車道では, ゴキダケの2∼3年生の地下茎を湿らせたピートモスに包んで麻袋に入れて張付け, 植生基材吹付工を3 cm厚で吹付けた結果, 生存率は70%程度まで上昇した。また同時に, 地下茎をネットに絡ませただけの工法でも40%程度の生存率を示した。

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