3. L-乾燥保存による変異誘発を防止する保護剤(第3報) : システインの保護作用(昭和60年度第31回凍結及び乾燥研究会研究報告,故根井外喜男先生追悼号)

書誌事項

タイトル別名
  • 3. Compounds Protecting L-Dried Cultures from Mutation (III) : Effect of Cysteine on Prevention of Mutation in L-Dried E. coli Cells(Synopsis papers presented at the 31st Annual Meeting,Special Issue for the Late Dr. Tokio NEI)

抄録

大腸菌のL-乾燥保存において,分散媒に添加したシステインはDNA修復能が野性型株,uvrA^-変異株,uvrB^-変異株およびrecA^-変異株では生残率の改善および変異防止効果を示したが,polA^-変異株およびung^-変異株においては無効であった.さらにアガロースゲル電気泳動法によって乾燥細胞DNAの分析をおこなったところシステインには保存過程で生じるDNA傷害を減少させる効果は認められなかった。このことからシステインはDNA傷害の発生を防止するのではなく,傷害を修復する酵素系に作用して,その修復活性を高めることで保護効果をあらわすものと推察された.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205086071552
  • NII論文ID
    110007368349
  • DOI
    10.20585/touketsukansokaishi.31.0_27
  • ISSN
    24329916
    02888297
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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