産業医科大学構内と付近の自然林のアリ類群集の比較

書誌事項

タイトル別名
  • Ant Communities on the Campus of UOEH and in an Adjacent Natural Forest

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抄録

産業医科大学構内と付近の自然林で1982年10月と11月に蜂蜜などを用いたベイト・トラップを設置して誘引されたアリの種類と数を調査した. ミミズバイ・スダジイ群集(自然林)と萌芽林を含む二次林にはキイロシリアゲアリ, アメイロアリが高常在度, 高相対被度で, オオハリアリ, ヤマアシナガアリ, ウロコアリ, ヤマトウロコアリ, コツノアリが高常在度で生息し, 放棄された草地にはアメイロアリ, トビイロシワアリ, キイロシリアゲアリ, トビイロケアリ, ルリアリが中低常在度で見つかった. 造成地の芝生は平面・斜面ともアリ群集は貧弱でトビイロシワアリ, クロヤマアリ, オオズアカアリが低常在度で見つかっている. 運動場の芝生では全くアリが見つかっていない. 植込があると, 植木と共に移入されたアリが組みこまれることが目立った特徴である. これらは林縁性のアリと草地・芝地性のアリの組み合わせのアリ群集といえる.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 6 (3), 221-234, 1984

    学校法人 産業医科大学

被引用文献 (1)*注記

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