書誌事項
- タイトル別名
-
- The Structure of Dicyanodiamide
- ジシアンジアミド ノ コウゾウ
この論文をさがす
説明
ジシアンジアミド (N” -シアノグアニジン : CG) の構造についてはこれまで数種の構造が提案されてきているが, その一つに絞る決定的な根拠が乏しく, 一般にはNC-NH-C (=NH) NH2が好んで用いられてきた。我々は, CGの構造をX線結晶構造解析, 紫外部吸収スペクトル, 1H-および13C-NMRスペクトルを用いて研究した。結晶は単斜晶系に属し, 空間群はC2/c格子定数はa=14.986 (2), b=4.499 (3) c=13.112 (3) Å, β=115.35 (1) °, V=799, 0 (3) Å3, μ=0.47cm-1, z=8.<BR>CGの5つのC-N結合の内, シアノ基に対応するC (1) -N (1) が1,157Åで最も短い。シアノ基に隣接するC (1) -N (2) が1。315Aで次に短い。残りの3つのC-N (C (2) -N (2), C (2) -N (3), C (2) -N (4)) は1.329~1.341Åで共役している。グアニジン基を構成する4つの原子 (C (2), N (2), N (3), N (4)) は同一平面上にあり, シアノ基を構成する2つの原子 (C (1), N (1)) もほぼ同じ平面上にある。X線結晶構造解析, 紫外部吸収スペクトル, 1H-および13C-NMRスペクトルの結果などより, CGの構造としてNC-N=C (NH2) 2を提案する。
収録刊行物
-
- Journal of Network Polymer,Japan
-
Journal of Network Polymer,Japan 18 (2), 66-71, 1997
Japan Thermosetting Plastics Industry Association
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205089178112
-
- NII論文ID
- 130003389145
-
- NII書誌ID
- AN10521608
-
- ISSN
- 13420577
-
- COI
- 1:CAS:528:DyaK2sXkt1yrurw%3D
-
- NDL書誌ID
- 4237888
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可