新規ポリロタキサンの合成とポリロタキサン架橋剤を用いるポリロタキサンネットワークの形成

  • 塩屋 正浩
    東京工業大学 大学院理工学研究科, 有機・高分子物質
  • 高田 十志和
    東京工業大学 大学院理工学研究科, 有機・高分子物質

書誌事項

タイトル別名
  • Synthesis of New Polyrotaxanes and Their Application to Polyrotaxane Networks
  • シンキ ポリロタキサン ノ ゴウセイ ト ポリロタキサン カキョウザイ オ モチイル ポリロタキサン ネットワーク ノ ケイセイ

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説明

[3] ポリロタキサンおよび輪成分上に官能基を有する [3] ポリロタキサンを合成し, それを用いるポリロタキサンネットワークの形成について検討した。ウレタン結合形成を利用した両末端エンドキャップ法を用いることにより, クラウンエーテルを輪成分, 二級アンモニウム塩を軸成分とする [3] ポリロタキサンのモデルとなる [3] ロタキサンを82%の収率で得た。この手法により, 高分子の軸成分を持つ [3] ポリロタキサンを選択的に合成した。クラウンエーテルの導入率は84%であった。反応性基を保護した二官能性クラウンエーテルを輪成分, ポリテトラヒドロフランを軸成分とする架橋剤前駆体 [3] ポリロタキサンを高収率で合成した。輪成分の導入率は80%程度であった。得られた [3] ポリロタキサンの脱保護により [3] ポリロタキサン架橋剤を得, これと末端イソシアナート化ポリテトラヒドロフランと反応させることにより, ポリロタキサンネットワークを90%以上の収率で得た。 [3] ポリロタキサン架橋剤がポリロタキサンネットワーク合成において有用であることがわかった。

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