側鎖にスルフィド骨格を有する高分子を用いたヒドロシリル化反応触媒の活性制御能

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タイトル別名
  • Control of Catalytic Activity on Hydrosilylation Reaction by Polymer Bearing Sulfide Moieties
  • ソクサ ニ スルフィド コッカク オ ユウスル コウブンシ オ モチイタ ヒドロシリルカ ハンノウ ショクバイ ノ カッセイ セイギョノウ

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説明

ヒドロシリル化反応における熱潜在性触媒の開発とその応用を目的として, 側鎖に種々のスルフィド残基を有するポリマーを合成し, 得られたポリマー類を添加した白金触媒系での触媒活性制御能について検討した。その結果, 低分子モデル反応としてトリエチルシランとトリメチルビニルシランとのヒドロシリル化反応において, 側鎖にスルフィド残基を有するポリマーを添加した触媒は, 対応する低分子制御剤と比較して制御能が高かった。また, その活性制御効果は添加したポリマーの構造に強く影響し, スルフィド残基の骨格やコモノマーの組成比を調整することで触媒活性の制御能は変化することが明らかとなった。さらに, シリコーン樹脂の硬化反応においても検討した結果, 低分子モデル反応の場合と同様に, 側鎖にスルフィド残基を有するポリマーを添加した系は, 顕著な熱潜在性を示した。

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