分子ドッキング及びフラグメント分子軌道計算によるクルクミンとチューブリン間の結合特性の解析

  • 太田 新太郎
    豊橋技術科学大学 情報・知能工学系
  • 富岡 将吾
    豊橋技術科学大学 情報・知能工学系
  • 寒川 治城
    豊橋技術科学大学 情報・知能工学系
  • 佐藤 陸
    豊橋技術科学大学 情報・知能工学系
  • 藤森 史樹
    豊橋技術科学大学 情報・知能工学系
  • Karpov Pavel
    Institute of Food Biotechnology and Genomics, National Academy of Sciences of Ukraine,
  • Shulga Sergey
    Institute of Food Biotechnology and Genomics, National Academy of Sciences of Ukraine,
  • Blume Yaroslav
    Institute of Food Biotechnology and Genomics, National Academy of Sciences of Ukraine,
  • 栗田 典之
    豊橋技術科学大学 情報・知能工学系

書誌事項

タイトル別名
  • <b>Binding properties between curcumin and malarial tubulin: molecular-docking and </b><i><b>ab initio</b></i><b> fragment molecular orbital calculations</b>

抄録

<p>健康食品に含まれるクルクミンは、微小管の構成要素であるチューブリンに結合し、チューブリンポリマーの形成を阻害することが報告されている。また、分子ドッキングシミュレーションを用いて、αチューブリンとβチューブリンから成るヘテロ二量体へのクルクミンの結合部位が予測されている。しかし、クルクミンとチューブリン間の特異的相互作用は、電子レベルでは未解明である。本研究では、チューブリン単量体へのクルクミンの結合部位を明らかにするため、フラグメント分子軌道計算を用いて、クルクミンと熱帯熱マラリア原虫のαチューブリン及びβチューブリンとの結合特性を電子レベルで解析した。その結果、クルクミンは、既存の微小管不安定化剤と同じ程度の強さでチューブリンに結合し、チューブリンのポリマー形成を阻害する薬として機能する可能性があることが明らかになった。</p>

収録刊行物

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参考文献 (25)*注記

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