-
- 大浦 真衣
- 大阪大学大学院国際公共政策研究科
書誌事項
- タイトル別名
-
- The Relationship of CSR and Corporate Financial Performance: An Empirical Analysis of Japanese Firms
- CSRへの取り組みと財務パフォーマンスの関係性 : 上場企業のパネルデータを用いた実証分析
- CSR エ ノ トリクミ ト ザイム パフォーマンス ノ カンケイセイ : ジョウジョウ キギョウ ノ パネルデータ オ モチイタ ジッショウ ブンセキ
- ―上場企業のパネルデータを用いた実証分析―
この論文をさがす
説明
<p>本研究の目的は,企業の社会的責任(CSR)と業績の関係を明確にすることで,企業経営におけるCSRの戦略的活用の効果を明示することである.近年日本企業もCSRに対する取り組みを強化しつつあるが,他社が行っているからという横並び意識で,明確な経営的意図がないまま取り組む企業もあり,景気変動による縮小や削減も行われている.しかし,CSRを企業経営ツールとして戦略的に活用すれば,中・長期的に見て業績向上に貢献するのではないか.そこで本稿では,東洋経済新報社が発行する「CSR企業総覧」2007年~2010年の4年分のデータを使用し,CSRと企業の財務パフォーマンス(ROA (Return on asset,総資産利益率),ROE (Return on equity,自己資本利益率))の関係性についてパネルデータ分析を行った.その結果,「年」のショックをコントロールしても,各分野のCSR項目のうち「人材活用」については,財務パフォーマンス(ROA, ROE)と正の関係に,「社会性」については,財務パフォーマンス(ROA)と正の関係にあるとの結果を得た.一方,「環境」「企業統治」の項目は,「年」のショックをコントロールすると,財務パフォーマンス(ROA, ROE)に対し,いずれも有意な結果は得られなかった.</p>
収録刊行物
-
- ノンプロフィット・レビュー
-
ノンプロフィット・レビュー 17 (1), 49-62, 2017
日本NPO学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205104168320
-
- NII論文ID
- 130005709892
-
- NII書誌ID
- AA11577184
-
- NDL書誌ID
- 028366226
-
- ISSN
- 13464116
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可