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- 早水 紀久子
- 物質工学工業技術研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- An Input Tool by a Personal Computer for the NMR Spectral Database (SDBS-NMR)
説明
総合的なスペクトルデータベースシステム(SDBS)は17年にわたって工業技術院コンピューターセンターの大型汎用計算機 (MSP)に構築されたが、MSPは1999年3月末で廃止された。MSPではデータベース管理システム(DBMS)であるFAIRSにデータの追加・更新・検索のシステムが作成されていた。またSDBSは1997年からコンピューターセンターのワークステーション(WS)をサーバーとしてインターネットによる一般公開を行っている(SDBSWeb:http://www.aist.go.jp/RIODB/SDBS/)。インターネット公開のために、WS用のOracle WebServerを採用し、MSPのFAIRSで作成された化合物辞書部をWS-Oracleへ移植した。しかし、WS-Oracleには新規データを入力してデータベース化する機能は具備していない。MSP廃止後にデータの追加・更新・検索などのデータベース活動を継続するためには、WSあるいはパソコン(PC)で稼働するデータベースシステムを再構築する必要がある。このために、PC-OracleをインストールしたWindows-NTをサーバーとしたグループ内Webシステムを作成し、新規データ入力・データ更新・検索・表示のためのPC用データベースシステム作成した。PC-Oracleでは新規化合物の入力とデータ更新のためにWeb画面から検索、データ追加・更新する機能、および化合物情報とスペクトル情報の表示機能を作成した。新規化合物のマニュアル入力にはISIS/Baseを採用した。NMRスペクトル・データベース作成用入力ツールでは、MSPで構築してきたSDBS-NMR(13CNMRと1HNMR)のデータ形式を継承したが、マニュアル入力に辞書部と同様にISIS/Baseを用いることによって普遍性と汎用性が得られた。スペクトルパターンはJavaアプレットで表示し、スペクトルの拡大・ピーク位置表示を可能にし、スペクトルの検証ができるようにした。NMRスペクトル・データベースの追加・更新などの活動継続のために必要な入力ツールの基本的な機能を確立した。
収録刊行物
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- Journal of Computer Aided Chemistry
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Journal of Computer Aided Chemistry 2 1-10, 2001
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205109263872
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- NII論文ID
- 130004927286
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- DOI
- 10.2751/jcac.2.1
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- ISSN
- 13458647
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可