エチレンジクロリドの熱分解

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タイトル別名
  • Studies on the Pyrolysis of Organic Chlorides. (Part1). Pyrolysis of Ethylene Dichloride

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説明

エチレンジクロリドの熱分解反応を,ステンレス製反応器を用い,流通法で検討した。まず内径25mmの反応管(外径7mmの温度計用保護管挿入)を用いて,470~550℃で反応を行ない,流通法定圧1次の速度算出式を適用して,おおむね,kc=1.15×107exp(-27.5×103/RT)を得た。従来,本反応の速度定数に関するArrhenius式はいくつか求められているが,実験方法などによりかなりの差異がある。実際に著者らが反応管径,充填物の充填等の影響を検討した結果も,反応速度に少しく変化をもたらした。これはおそらく器壁の影響によるものであろう。また,8atm(abs)加圧の場合について,内径6mmの反応管を用いて実験を行ない,常圧における場合との比較を行なった。結果は,この程度の加圧による反応の本質的変化はないものと考えられる。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 65 (6), 931-934, 1962

    The Chemical Society of Japan

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