古代日本語の係り結びコソ
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- セラフィム レオンA.
- ハワイ大学, マノア校
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- 新里 瑠美子
- ジョージア工科大学
書誌事項
- タイトル別名
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- On the Old Japanese <i>Kakari</i> (Focus) Particle <i>koso</i>
- Its Origin and Structure
抄録
古代沖縄語のス=siの係り結びと古代日本語のコ乙ソ乙=kosoの係り結びは,已然形で結ぶ強調表現であるところが類似するが,積極的に比較研究されることは少なかった.本稿においては,両者を比較し,日本祖語における原形を*ko#swo(指示詞の*コ乙+形式名詞の*ソ甲)と再構する.そして,有坂第一.法則の適用で,甲類のswoが,先行する乙類のoに母音調和した結果,古代日本語では,kosoとなったと仮説する.ソ甲の部分が甲類で,形式名詞であったとの見解は,従来の近称のコ乙+中称のソ乙との語源と相容れないが,その裏づけとして,(1)沖縄最古の辞書『混効験集』の知見,(2)西日本方言に痕跡を留める形式名詞のス・ソ,(3)機能論,文法化理論の観点からの論証を挙げる.更に,コ乙ソ乙(沖縄ス=si)とカ(沖縄ガ)の係り結びを対照させ,両者の結びがrealisとirrealis(古代日本語は多くが推量の助動詞-(a)m-)に対応する意味を認知論的に考察し,また指示詞から係助詞のようなfbcus particleへの移行は世界の言語の文法化のデータにも合致する点を指摘する.
収録刊行物
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- 言語研究
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言語研究 2005 (127), 1-49, 2005
日本言語学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205122303488
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- NII論文ID
- 130003565746
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- ISSN
- 21856710
- 00243914
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可