ゴート語の分詞の絶対用法について
書誌事項
- タイトル別名
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- A STUDY OF GOTHIC ABSOLUTE CONSTRUCTIONS
- As Compared with Those in the Greek Original
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説明
ほとんど唯一のゴート語の文献はbilingualであったウルフィラによってギリシア語から翻訳された聖書である。そこで使用されているゴート語が当時のゴート人達によって使われていたゴート語であるかという問題は今日まで論じられてきたことも確かである。その一方でゴート語独自のものと考えられるものも随所にみられることも事実である。例をあげれば中性複数分詞の用法, そしてまたここで扱おうとしている分詞の絶対用法である。一般的にゴート語の絶対用法は与格で表わされているが, 意味上の主語の格により対格の例もあることが証明されるし, また異なる2つのギリシア語の構文がゴート語では同じ与格の絶対用法で表わされていることにより -これは対応するラテン語の例でも裏付けされる- ギリシア語をそのままなぞっているのではないことも証明される。
収録刊行物
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- 言語研究
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言語研究 1988 (93), 39-60, 1988
日本言語学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205122606208
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- NII論文ID
- 130003565505
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- ISSN
- 21856710
- 00243914
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可