Preparation of Phosphonic Acid Cation Exchange Resin and Its Properties

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  • ホスホン酸型カチオン交換樹脂の合成とその性質
  • ホスホンサンガタ カチオン コウカン ジュシ ノ ゴウセイ ト ソノ セイシツ

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ジビニルベンゼンで架橋したポリスチレン粒状共重合体を,塩化アルミニウムの存在下で,三塩化リンと反応させて,ポリスチレンのべンゼン核に直結したリン酸基を導入し,これを加水分解し,さらに酸化してホスホン酸型カチオン交換樹脂を得た。この反応では共重合体1molに対し,三塩化リンは3mol以上を要し,塩化アルミニウムは1molで必要かつ十分であることを知り,また架橋度の低い場合は溶媒の存在下で行なう方がよいことを認めた。このイオン交換樹脂はその滴定曲線より,二塩基酸であり,その第一解離はカルボン酸型樹脂の解離より強いが,第二解離はそれより弱いことを認め,また1価金属イオンに対する選択係数は外部溶液のpHによって著しく変化し,pHの十分高いところでは,その吸着順序はLi>Na>Kとなるが,pH<6の範囲ではK>Na>Liとなる。これに対し2価金属イオンに対する選択係数はその濃度によって変化して一定値を与えないので,Gregorの理論に基づいて,それぞれの金属イオンを吸着したときの樹脂の体積より,その吸着順序はMg>Ca>Sr>Baであると推定した。

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