ピペラジン環を含むポリアミドおよびポリ尿素の合成

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タイトル別名
  • Syntheses of Some Polyamides and Polyureas Containing the Piperazine Ring
  • ピペラジンカン オ フクム ポリアミド オヨビ ポリ ニョウソ ノ ゴウセイ

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抄録

高分子原料としてピペラジンを利用し,しかも溶解性に富み,高結晶性,高融点の高分子化合物をつくる目的で,ピペラジン環を含む各種二塩基酸エステルを合成し,それとジアミン類とを反応させることによって,ポリアミドおよびポリ尿素を合成した。<BR>反応はプレポリマーを合成する第1段階と,高重縮合体を合成する第2段階とに分けて行ない,溶媒,触媒の存在する場合についても研究した。<BR>得られたポリアミドの多くは,メタノール,エタノール等のアルコール類,四塩化エタン,酢酸および水(酸性)に溶解した。耐熱性はそれぞれ良好でないが, ピペラジン- N , N' -ジプロピオン酸ジメチル, ピペラジン- N , N ' -ジ炭酸ジフェニル等は各種ジアミンと反応して,容易に高融点,高結晶性のポリアミドおよびポリ尿素を与えた。ポリアミドに比べポリ尿素の方は,溶解性は劣るが,耐熱性はまさった。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 68 (10), 1989-1994, 1965

    The Chemical Society of Japan

被引用文献 (1)*注記

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