アクリロニトリル-塩化ビニリデン共重合反応に及ぼすアルコール系溶媒の効果

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タイトル別名
  • The High Polymerization and Cyclic Trimerization of Acetylenes with Ziegler-Natta Catalysts
  • アクリロニトリル-エンカ ビニリデン キョウジュウゴウ ハンノウ ニ オヨボス アルコールケイ ヨウバイ ノ コウカ

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抄録

水-アルコール系(30:70容量比)および酢酸-水-アルコール系(30:30:40容量比)溶媒中でアクリロニトリル-塩化ビニリデンの共重合反応を行なつたところ,アルコールの種類によりモノマー反応性比が系統的に変化することがわかった。使用したアルコールはメタノール,エタノール,イソプロピルアルコール,tert-ブチルアルコール,n-プロピルアルコール,イソブチルアルコール,n-ブチルアルコール,イソアミルアルコールの8種で,ほぼ上記の順序に従って,水-アルコール系ではアクリロニトリルを第1モノマーとした場合r1は0.63より0.65まで,r2は1.7より0.49まで,また酢酸-水-アルコール系ではr1は0.7から0.44まで,r2は1.8より0.40まで漸次変化した。この原因は,アルコールの種類が変われば,モノマーに対する溶媒和が変わり,このためにモノマーの共重合体粒子上への吸着量が影響をうけ,したがって見掛けの反応性比が変わることにあるのではなかろうかと考えた。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 70 (10), 1792-1795, 1967

    The Chemical Society of Japan

被引用文献 (2)*注記

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