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- 稲葉 栄也
- 信越化学工業株式会社中央研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- The Effect of Humidity on Swelling and Breaking Open of Granuated Lime Nitrogen
抄録
石灰窒素は貯蔵中,空気中の湿気により含有される遊離CaOがCa(OH)2となり,同時にシアナミド態窒素がジシアンジアミド態窒素に変化することはよく知られるところである。粒状石灰窒素はその製法が,湿式であると乾式であるとを問わず,貯臓中に重量および体積の増加を来し,崩壊するに到るものであるが,従来この原因は上記CaO→Ca(OH)2に伴なう体積変化に基くものとされている。したがって,強固,かつ長期間にわたり安定な粒をつくるためには含有される遊離CaOを完全にCa(OH)2に変化させておく,すなわち完全水和されることが必要であるとされて来た。しかし著者は粒状石灰窒素製造研究中,崩壊現象は必ずしも水和の完全,不完全のみに基くものではなく,その貯蔵条件,特に湿度に重大な関係をもつことを知り,数種の湿度に放置試験を行った結果,粒状石灰窒素の崩壊は貯蔵中の相対湿度にきわめて特殊,かつ密接な関係を持つことを見出すことが出来,その結果,強固,かつ長期間安定な粒をつくるためには,単に完全水和によりCaOをCa(OH)2に変化させるのみでは十分でなく,その貯蔵にあたり,関係湿度を出来るかぎり60%程度に保つ必要があることを知った。
収録刊行物
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- 工業化学雑誌
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工業化学雑誌 62 (1), 42-44, 1959
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205128931584
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- NII論文ID
- 130004274212
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可