Studies on Fluorine Compounds in Calcium Superphosphate Fertilizer.

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  • 過リン酸石灰肥料中のフッ素化合物

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リン鉱石を硫酸で処理し過リン酸石灰肥料を製造するときフッ素の一部は四フッ化ケイ素またはケイフッ化水素酸となり,揮散するが,通常60~70%のフッ素は過リン酸石灰中に残留する。このフッ素化合物は包装材料破損の原因となる。全フッ素の定量法としてはOfferman法あるいは農林省技術研究所法等があるが,フッ素化合物の種類はわからない。包装材料破損の原因となるフッ素除去のため,またフッ素の完全利用のための基礎的研究として化学分析,X線回折によってマカテアリン鉱石,フロリダリン鉱石の定量を行った結果,フッ素含有量はフロリダリン鉱石が幾分多いが,いずれもフルオロアパタイトの形であった。またフロリダリン鉱石には約10%の石英が認められた。実験室において硫酸添加量,反応後の放置時間を変えて製出し反応工程中のフッ素の量および化合状態をしらべた結果,フッ素化合物には水に溶解する形の化合物と水に溶解しない形の化合物があり,水に溶解する形のフッ素は石英含有量の多いフロリダ鉱石およびマカテア鉱石に石英を添加したときに多く,このフッ素の一部はケイフッ化物の形であった。水に溶解しないフッ素はいずれの場合もフッ化カルシウムおよびリン灰石であり,化学分析によって定量したフッ素の値とX線回折によって定量したフッ素の値とはよく一致した。

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