有機チタン化合物の加水分解

書誌事項

タイトル別名
  • Hydrolysis of Organic Titanium Compounds.

説明

Ti-O-C結合を有する有機チタン化合物30数種を合成し,これを各群別に一定条件下の加水分解率を求め,水に対する安定性を比較した。<BR>アルキルチタネートモノマーのアルコキシ基が同種のものでは,加水分解率はsec>normnalとなり,ポリマーはモノマーより小さく,かつ同一アルコキシ基のポリマーでは,反応させたH2O/Ti(OR)4のモル比hの増加に伴なって小さくなった。チタニウムアシレート類ではアルコキシ基のC数の増加に伴なって小さくなり,同一アルコキシ基を有するポリマーでは,hが増加すると小さくなった。アルキルチタネート1molに3molのステアリン酸を反応させて得られたアシレートの残存アルコキシ基は,加水分解され難いことを認めた。<BR>常温ではTiCl(OBu)3の加水分解率は,Ti(OBu)4よりも小さく,加水分解前後の塩素含有率より結合塩素が分離され難いことを認めた。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 62 (8), 1081-1084, 1959

    The Chemical Society of Japan

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