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- 山田 恵彦
- 東海電極製造株式会社茅ケ碕工場
書誌事項
- タイトル別名
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- Examples on the Industrial Application of the Method Employing the Oxidizing Agents to Coal Pitches.
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説明
酸化剤をピッチタールに添加して結合剤や浸透剤として工業的な規模で使用した結果,すぐれた特性が得られたのでその一部について概述した。<BR>まず,板状および円柱状の大型モールド成形に対する応用によって,極めて高密度で強度の大きい成形物を得ることができ,この特性はピッチ浸透炭化法を数回くりかえしたものに匹敵するとともに,実験室的規模による黒鉛化物の特性をよく再現することを認めた。更にパイプについて押出成形を行ない全く同様によい再現性がみられ,最高1.91の見掛け比重を有する黒鉛成形体を得ることができた。このものは不浸透性耐熱黒鉛として商品化されはじめつつあるGraph-ititeGと不浸透性,耐熱性(3000℃)において全く同等であり,また機械的強度はとれよりもなおすぐれたものであった。<BR>更にこれをタール特殊処理,フルフリルアルコール処理することにより,安価かつ簡易に空気(3.5~4.Okg/cm2)の漏洩しない材質をつくることができた。半均質炉用としてその重要性が注目されはじめた不浸透性黒鉛として工業的に意味のある材料と考えられる。<BR>なお補足的に概略的な空気透過度および孔径分布について実験的検討を加えた。
収録刊行物
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- 工業化学雑誌
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工業化学雑誌 62 (12), 1858-1862, 1959
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205130716544
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- NII論文ID
- 130004096138
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可