ポリオキシエチレングリコールステアリルエーテル水溶液の粘性挙動

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タイトル別名
  • On the Viscosity Behaviors of the Aqueous Solution of Polyoxyethylene Glycol Stearyl Ether

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説明

非イオン性界面活性剤が非球形ミセルを形成し,そのために水溶液が最も非ニュートン粘性を顕著に示す温度は,界面活性剤の種類によって異なる。そこで本報では,アルキル基の炭素原子数の同じ,ステアリルアルコールおよびオレイルアルコールの酸化エチレン誘導体水溶液の流動性を種々の温度で調べ,これらを比較検討することによって,アルキル基の飽和・不飽和が水溶液の非ニュートン性流動に,したがってミセルの球形よりの背違に対して,はたして重大な意義を有するかどうかを再検討した。また両者の混合物水溶液の各温度における粘性挙動をも調べ,溶液粘度が極大となるときの混合割合は,温度によって異なることを見出した。また更に,この溶液粘度がそれぞれの温度において極大となるところで,混合物水溶液の相対粘度対最大剪断力曲線にヒステリシス現象のあることを認め,これについても種々検討を試みた。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 62 (10), 1588-1593, 1959

    The Chemical Society of Japan

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