1級, 2級アミノ基とヒドロキシル基共存下における各官能基への酸化エチレン付加反応

書誌事項

タイトル別名
  • The Competitive Reaction of Ethylene Oxide in the Mixture of -NH2, -NH and -OH Groups. Addition Reactions of Primary and Secondary Amines and that of Hydroxy Compounds to Ethylene Oxide

説明

アルキルアミンを用いてNH基とOH基が混在している系で各官能基への酸化エチレン(EO)付加反応を調べた。まずRNHC2H4OHを用いて,つぎにRNH2あるいはR2NHとROHとの混合物を用いてNH基へのEO付加反応におよぼすOH基の影響を解明した。<BR>3級アミノ基がOH基とEOとの反応に触媒となることは前報のとおりである。それと同様にOH基がNH基とEOとの反応の触媒作用を有することを見出した。すなわちNH基とEOとの反応はOH基の存在によって促進され,その量の多いほど反応速度は大であった。またこの場合の反応速度は反応温度が高いほど大であって,3級アミノ基を触媒とするOH基とEOとの反応において認められたような最大点は存在しなかった。さらにOH基とNH基共存下ではEOの付加反応はNH基の方がOH基よりも優先することが判明した。またRNH2にROHを混合して最初から低温(70~90℃)でEOを付加させたものは非常に着色度が低かった。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 64 (12), 2132-2139, 1961

    The Chemical Society of Japan

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