C<SUB>10_M</SUB>,C<SUB>11</SUB>芳香族多成分系溶液におけるジュレンの溶解度

書誌事項

タイトル別名
  • The Solubilities of Durene in Multiplecomponent Systems of C<SUB>10</SUB>, C<SUB>11</SUB> Aromatics
  • C10 , C11 ホウコウゾク タセイブンケイ ヨウエキ ニ オケル ジュレン ノ ヨウカイド

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抄録

高分子原料として有望なジュレンを,石油芳香族留分から結晶化分離するための基礎資料を得る目的で,ジュレンと沸点の接近しているC10あるいはC11芳香族とジュレンとの二成分系およびC10,C11芳香族多成分系におけるジュレンの溶解度を測定した。その結果,次のことが明らかになった。<BR>1)C10あるいはC11芳香族とジュレンとの二成分系におけるジュレンの溶解度はそれぞれ図1の1本の曲線で表わされ,またC10,C11芳香族多成分系におけるジュレンの溶解度はその組成の如何にかかわらず図1の2曲線の範囲内にある。<BR>2)C10,C11芳香族多成分系においてC11芳香族の濃度が22mol%以下ではC11芳香族の濃度如何にかかわらずジュレンの溶解度はC10芳香族の溶解度曲線で表わせ, C11 芳香族の濃度が22mol%以上になるとC11 芳香族の濃度増加に対して直線的に減少する。<BR>3)これらのC10あるいはC11芳香族とジュレンとの二成分系は近似的に理想溶液と考えることができ,共融混合物を形成する。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 70 (12), 2258-2262, 1967

    The Chemical Society of Japan

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