書誌事項
- タイトル別名
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- The Cationic Copolymerization of r-Butyrolactone and e-Caprolactone
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説明
単独重合を行なわないγ-ブチロラクトン(BL)と3,3-ビス(クロルメチル)オキサシクロブタン(BCMO)とのカチオン共重合,カチオン重合性におよぼすラクトンの環員数の影響そしてカチオン重合におけるβ-プロピオラクトン(PL)の開裂様式について研究した。BF3・Et2Oを触媒として,0℃でBLがBCMOと共重合することが,ε-カプロラクトン(CL)と同様に確められ,BCMOとラクトンのカチオン共重合で次の二つの結果がえられた。<BR>1)BLが,大きな単独重合性を有するPLよりも反応性が大きく,つぎの反応性の順列がえられた。CL>BL>PL。<BR>2)CL(環状エステル)がBCMO(環状エーテル)よりも大きな重合性を有する。単独重合を行なわないエチレンカーボネートおよび無水コハク酸もBLと同様にBCMOとカチオン共重合することが確められた。PLとCLおよびBLの共重合体中に,酸無水物結合が存在しないことより,PLはカチオン重合でアシル-酸素開裂を行なっていると考えられる。
収録刊行物
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- 工業化学雑誌
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工業化学雑誌 67 (12), 2150-2153, 1964
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205131806720
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- NII論文ID
- 130004276299
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可