α-アミノ酸を一成分として含むポリアミドの合成

書誌事項

タイトル別名
  • Syntheses of Polyamides from α-Amino Acids

抄録

界面重縮合法を利用しL-リジン,D-グルタミン酸,DL-フェニルアラニン,L-ロイシンなどを含むポリアミドを合成しようとしL-リジンエステルと種々の二塩基酸クロリドとの反応で鎖状ポリアミドをえた。脂肪族二塩基酸の場合は融点が100℃ 前後で皮膜形成能をもち,テレフタル酸の場合には硬く,mp190℃ のポリアミドを合成しえた。D-グルタミン酸をトシル化してジクロリドとしヘキサメチレンジアミンと反応させたが高分子物質を生じなかった。この場合にはジアミンのピログルタミルアミドが生成したものと思われる。L-ロイシン,DL-フェニルアラニンの場合にはポリプペチドを与えたがその分子量は低いものと思われる。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 66 (10), 1511-1513, 1963

    The Chemical Society of Japan

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