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- Fukuda Wakichi
- 横浜国立大学工学部応用化学科
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- Kakiuchi Hiroshi
- 横浜国立大学工学部応用化学科
Bibliographic Information
- Other Title
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- ホルムアルデヒドとスチレンあるいは4-フェニル-1,3-ジオキサンのカチオン共重合
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Description
ホルムアルデヒドとスチレンのカチオン共重合をいろいろの溶媒中で行なった結果,生成共重合体の分子量および構造が異なることを認めた。すなわち水溶液中室温以上で過塩素酸触媒による共重合を行なうと,すでに他の触媒について報告されているように4-フェニル-1,3-ジオキサンおよび分子量が最高600程度の共重合体が得られた。一方不活性有機溶媒中低温で三フッ化ホウ素エーテル錯合体触媒による共重合を行なった結果,少なくとも分子量が数千以上と認められる共重合体が得られることを見出した。ホルムアルデヒドとスチレンの単量体比が約3対1のときに得られる共重合体中にはスチレンが0.01~10mol%含まれ,その熱安定性がすぐれている。さらにこれら共重合体は希アルカリ中において加水分解しないことが認められた。これらの結果,ビニル重合とカルボニル重合が相互共重合していることが示された。<BR>ホルムアルデヒドは4-フェニル-1,3-ジオキサンと不活性有機溶媒中0℃以下で酸触媒により共重合することが認められた。共重合体中に含まれる4-フェニル-1,3-ジオキサンの組成は最高が3mol%程度である。共重合体中におけるスチレンの連鎖は不活性溶媒中におけるホルムアルデヒドとスチレンの共重合の場合に任意共重合体として存在するのに対し,ホルムアルデヒドと4-フェニル-1,3-ジオキサンの共重合の場合は単独に存在することが認められた。
Journal
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- The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan
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The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan 67 (10), 1665-1670, 1964
The Chemical Society of Japan
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205131983872
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- NII Article ID
- 130004276186
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed