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- 西野 忠
- 武蔵工業大学化学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- On the Reaction between CaCO<SUB>3</SUB> and Cr<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB>
説明
炭酸カルシウム(CaCO3) と酸化クロム(III) ( Cr2O3) の混合物を空気中で加熱すると, CaCO3の熱解離とクロム酸カルシウム(CaCrO4)の生成(Cr3+→Cr6+の酸化)反応が逐次的に進行し,恒温での実測減量曲線はSigmoid型とならない。加熱試料の化学分析から得たCaCrO4の生成率曲線と実測減量曲線とから,CaCO3の分解はCaCrO4の生成よりも十分に早く,その原因としてCr3+→Cr6+の反応が併行していることが重要な因子であることが判明した。また,反応過程は反応速度が未反応粒子の表面積に比例する初期段階と,その後の拡散が律速する後期の2段階に分けられ,前者ではその活性化ニネルギーは温度に依存し,14.3~38.4kcal/mol(780~630℃)となり,後期のそれは12.8kcal/molであった。
収録刊行物
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- 工業化学雑誌
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工業化学雑誌 66 (3), 314-317, 1963
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205132090240
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- NII論文ID
- 130004275924
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可