水酸化イットリウムの調製と窒素気流中における熱分解

足立 吟也, 加藤 石生, 塩川 二朗, 石野 俊夫

doi:10.1246/nikkashi1898.69.12_2268

水酸化イットリウムの調製と窒素気流中における熱分解

DOI Web Site Web Site

足立吟也

大阪大学工学部応用化学教室
加藤石生

大阪大学工学部応用化学教室
塩川二朗

大阪大学工学部応用化学教室
石野俊夫

大阪大学工学部応用化学教室

書誌事項

タイトル別名

Preparation of Yttrium Hydroxide and its Thermal Decomposition in Nitrogen Stream
スイサンカイットリウムノチョウセイトチッソキリュウチュウニオケルネツブンカイ

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説明

水酸化イットリウムの調製条件と結晶性との関係およびその窒素気流中における熱分解を重量分析,X線回折,赤外吸収スペクトルおよび示差熱分析を用いて検討した。結晶性の良好な水酸化イットリウムを調製するためには系中の水酸イオン濃度をできるだけ高くしなければならない。そのほか熟成時間,水酸イオンの投入速度の影響について調べた。<BR>良好な結晶性をもつ水酸化イットリウムの窒素気流中における熱分解は前報でのべた空気中の場合と特に顕著な差異は認められなかった。酸化イットリウム,水酸化イットリウムを熱分解して得たYOOHと,結晶性および非晶質の水酸化イットリウムの3200cm^-1から3600cm^-1の赤外吸収スペクトルを比較することにより非晶質のものは水和した酸化物か,水和したYOOHであるとの結論を得た。