ポリ(マロン酸エチル・ビニル)と芳香族アルデヒドの縮合生成物とその紫外線による架橋

書誌事項

タイトル別名
  • Condensation Products of Poly(vinyl ethyl malonate) with Aromatic Aldehydes, and Crosslinking by Ultraviolet Light
  • ポリ マロンサン エチル ビニル ト ホウコウゾク アルデヒド ノ シュクゴウ セイセイブツ ト ソノ シガイセン ニ ヨル カキョウ

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説明

新しい感光樹脂を作る目的で,ポリ(マロン酸エチル・ビニル)(I)と次の芳香族アルデヒド(R-CHO:R=C6H5,p-CH3OC6H4,3,4-(O-CH2-O)C6H3,p-(CH3)2NC6H4,p-CIC6H4,p-および0-NO2C6H4)の縮合を行なった。その生成物を赤外スペクトルにて検討した結果,これらはベンジリデンマロン酸エチル・ビニル誘導体とマロン酸エチル・ビユル(II)との共重合体の形になっていることが確認された。そのベンジリデン化率は元素分析より得られた炭素含量から推算した。しかしながら,Iとサリチルアルデヒドまたは2-オキシ-1-ナフトアルデヒドとからの縮合物は,前者では,クマリン-3-カルボン酸ビニルとビニルアルコールとIIの,後者では,5,6-ベンゾクマリン-3-カルボン酸ビニルとビニルアルコールとIIの三元共重合体の形になっていた。<BR>Iとベンズアルデヒドとの縮合物(べンジリデン化率93mol%)の皮膜は紫外線照射により光二量化反応を起こすことが,赤外スペクトルにより確かめられた。また,その感度をグレースケール法にて測定したところ,ポリ(ケイ皮酸ビニル)よりも低いことが判明した。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 72 (1), 300-304, 1969

    The Chemical Society of Japan

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