再生セルロースの微細組織形成におよぼすビスコース中のセルロース濃度, 重合度の影響

書誌事項

タイトル別名
  • Fine Structure of Viscose Rayon Related to Cellulose Concentration and Degree of Polymerization in Viscose Solution

この論文をさがす

説明

ビスコース中のセルロース濃度と重合度とが, 再生セルロースの微細組織形成にあたって, どのような役割を演ずるかについて,いわゆるモデルフィラメントを使用して凝固,再生,延伸を分離して検討した結果,次のような結論を得た。<BR>(1)結晶化度,結晶粒子の大きさ,アクセシビリティーなどにはほとんど相違が見られない。<BR>(2)再生直後のセルロースゲルの膨潤度はセルロース濃度および重合度の増大とともに減少する。このことは非晶部分のからみあいの増加によると考えられる。<BR>(3)延伸による配向度の増加はセルロース濃度,重合度の高いものの方が大きい。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 63 (12), 2191-2194, 1960

    The Chemical Society of Japan

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ