<I>n</I>-セタン添加によるシクロペンタンの熱分解反応

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タイトル別名
  • Thermal Decomposition of Cyclopentane in the Presence of <I>n</I>-Cetane
  • n-セタン テンカ ニ ヨル シクロペンタン ノ ネツ ブンカイ ハンノウ

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説明

流通法により,反応温度661~722℃,滞留時間0.49~8.25秒,水素対シクロペンタンのモル比3の範囲で,常圧下においてシクロペンタン単独ならびにn-セタンを3 ~ 6 mol % 添加した場合のシクロペンタンの熱分解反応が研究された。n-セタンが存在しないときの反応初期の生成物分布はメタン2,エチレン35,プロピレン21,水素23,シクロペンテン16 , シクロペンタジエン3 各mol であり, これより環開裂反応に65.5 % , 脱水素反応に34.5 % 分配されていることが知れた。総括反応および脱水素反応は1次であり,総括反応の活性化エネルギーおよびA-因子は62.3kcal/mol,2.64×1013sec-1,脱水素反応のそれは56.5kcal/mol, 2.27×1011sec-1と観測された。n-セタンの添加によって,シクロペンタンの環開裂反応および脱水素反応がほぼ同程度加速されたが,シクロペンテンの2次的な脱水素反応に対するn-セタンの促進作用は認められなかった。以上の実験事実から,シクロペンタンの環開裂反応および脱水素反応の機構は,いずれも単分子的分解によらないものと推定される。

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