ポリエーテルの分子量分布とジオール分布

書誌事項

タイトル別名
  • Distribution of Molecular Weight and Diol in Polyether

抄録

ウレタンフォーム用ポリエーテルはグリセリンにプロピレンオキシドを付加反応してつくられるが,反応の形式上分子量の分布とジオールの発生がみられる。本報はこの点を検討するため溶剤分別による分子量分布とOHV測定分子量およびエブリオメーター分子量からジオールおよびトリオールの分布を検討した。<BR>結果は次の通りである。<BR>1.分子量分布はポアッソン分布よりせまい。<BR>2.副生ジオール,不飽和物は分別試料の全体に分布している。<BR>3.分子量分布図は分析方法でも変化するので手法も考慮する必要がある。<BR>4.ジオールの多い試料と少い試料では次の点で異なる。<BR>a.OHVによる分布図は大体似ているが,エブリオメーターによる分布図は平均分子量だけ山の位置がずれるし,分布の幅もジオールの多い方が広い。<BR>b.ジオールの多い試料の分別試料のうちには,分子量,不飽和度,収量で異常な値を示す試料が存在する。以上の結果の他に,低分子量ポリエーテルの分布図等を付記した。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 69 (1), 159-163, 1966

    The Chemical Society of Japan

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