ブチル化メラミン樹脂塗料の調製とその性状

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the s-Triazine Coating Resins. III. Preparation of Butylated Melamine Coating Resins and Their Properties
  • プチルカ メラミン ジュシ トリョウ ノ チョウセイ ト ソノ セイジョウ

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説明

調製条件を変えていろいろの組成のブチル化メラミン樹脂塗料を合成し, 生成樹脂を分析してその組成を求め, これと調製条件 および樹脂の諸性状との関係を検討した。結合ブトキシ基量はメラミンに対するホルムアルデヒドおよびブタノールのモル比の増加,ならびにpHの減少とともに増え,分子間縮合はブタノールのモル比およびpHの減少とともに増える。樹脂のブタノール溶液のミネラル許容性に対して, ブトキシ基が正に作用する反面遊離ヒドロキシメチル基, およびイミノ基が負に作用し, 後二者の中では遊離ヒドロキシメチル基の影響が大きい。粘度上昇率よりみたメラミン・アルキド樹脂溶液の安定性に対してはブトキシ基の影響が大きく,また全結合ホルムアルデヒドおよび遊離ヒドロキシメチル基の量も関係する。塗膜の硬度はメラミン樹脂単独の場合にはブトキシ基の影響が著しいが, アルキド樹脂との混合樹脂では硬度の変化は小さく, メラミン樹脂単独では硬化しなかったものも硬化する。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 69 (3), 582-585, 1966

    The Chemical Society of Japan

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