エルシン酸メチルの空気酸化によって生ずる二塩基酸のガスクロマトグラフィーによる分析

書誌事項

タイトル別名
  • Gas Chromatographic Analysis of Dicarboxylic Acids Evolved from the Air-oxidation of Methyl Eruciate

抄録

ナタネ油の酸化の過程を考察する基礎実験としてエルシン酸メチルを空気酸化したとき生ずる二塩基酸の分析を行なった。本報の条件での酸化においては酸化時間20時間前後でエルシン酸メチルの性状変化がいちじるしいことをみい出した。また,この酸化過程で生成する二塩基酸をメチルエステルとしたのちガスクロマトグラフィーを行なった。二塩基酸メチルのガスクロマトグラフィーによる分離はポリエステルカラムが良好であった。既知二塩基酸メチルのガスクロマトグラフィーを行ない,エルシン酸メチルを酸化することによって,生じた二塩基酸の同定,および定量を行なった。酸化時間20時間前後より2C13,2C12等の二塩基酸の生成が起こり,酸化時間の長くなるにつれて,更に低鎖長の二塩基酸が生成する興味ある結果を得た。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 67 (6), 902-906, 1964

    The Chemical Society of Japan

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