アリルフェニルエーテルおよびビニルフェニルエーテルの重合と共重合

書誌事項

タイトル別名
  • The Polymerization and Copolymerization of Allyl Phenyl Ether and Vinyl Phenyl Ether
  • アリルフェニルエーテル オヨビ ビニルフェニルエーテル ノ ジュウゴウ ト キョウジュウゴウ

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説明

アリルフェニルエーテル(APE)およびビニルフェニルエーテル(VPE)の重合性を比較するために研究を行なった。両モノマーはともにラジカル単独重合性に乏しく,過酸化ベンゾイルを用いた場合に低収率でワックス状ポリマーを与えるのみであった。また,塩化ビニル(VC)との共重合においても仕込みモノマー混合物中のAPEおよびVPEの濃度が増大すると著しく共重合速度を低下した。得られた共重合体組成より求めた反応比およびこれらモノマーのQ,e値はつぎのごとくであった。<BR>r(APE)=0.30,r(VC)=2.52:Q(APE)=0.018,e(APE)=-0.24<BR>r(VPE)=0.43,r(VC)=1.93:Q(VPE)=0.024,e(VPE)=-0.073<BR>ラジカル共重合におけるAPEおよびVPEの重合抑制効果はこれらモノマーへの破壊的連鎖移動によるためと推定された。APEおよびVPEは無水マレイン酸と容易にラジカル開始剤で交互共重合体を生成することがわかった。<BR>また,APEおよびVPEはアニオン触媒によっては重合せず,カチオン触媒によっては重合し,褐色の低重合度ポリマーを与えた。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 68 (8), 1600-1603, 1965

    The Chemical Society of Japan

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