ニッケル基板表面の活物質化による焼結式アルカリ蓄電池陽極板の製法

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of the Positive Plate of Sintered-type Alkaline Storage Battery
  • ニッケル キバン ヒョウメン ノ カツブッシツカ ニ ヨル ショウケツシキ アルカリ チクデンチ ヨウキョクバン ノ セイホウ

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説明

アルカリに対して耐食性が大きいと考えられているニッケルは, カセイカリ水溶液中で電解酸化還元をくり返えすと次第に活物質化する。この事実から, ユッケル焼結基板に活物質を含浸することなく, 電解的な処理により基板そのものを活物質化し, 焼結式アルカリ蓄電池陽極板を製造するための条件および方法を検討し,またX線回折,電子回折および顕微鏡などにより,ニッケル基板の活物質化機構について考察した。<BR>ニッケル基板( 大きさ3 0×30mm,ニッケル粉末2.2~2.7g)の活物質化は電解液の温度が高く濃度が大なるほど促進され,電解電流は3Aが最適である。また,この基板から約20時間の電解処理により0.2~0.3Ahの容量が得られ,電解酸化還元処理および400サイクルの充放電によっても何ら損傷は受けない。<BR>焼結ニッケル基板はカセイカリ水溶液中で電解酸化還元をくり返すことによって結晶に変化がおこり,その程度はアルカリの濃度に比例する。また活物質化は電解還元によって促進されることを認めた。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 71 (10), 1618-1621, 1968

    The Chemical Society of Japan

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