パラジウム塩-活性炭触媒によるエチレンの液相懸だく系酸化反応

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  • Oxidation of Ethylene with Palladium Chloride-Active Charcoal Catalyst in Liquid Dispersed Phase

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説明

塩化パラジウムを吸着させた微粉状の活性炭を水または稀塩酸中に懸だくさせたものを触媒として液相でエチレンの酸化反応を行なった。<BR>反応媒体をイオン交換水とした場合には活性も低く, 活性の低下も認められたが, 少量の塩化水素あるいは塩化ナトリウムを共存させると活性も上昇し, 活性低下も認められなかった。本反応系では触媒細孔内の拡散の影響が認められ, 触媒の粒径を小さくするとみかけの活性が上昇した。気一固系の反応と異なり, 温度の上昇とともに活性は増大したが,塩化パラジウム-塩化銅系, あるいは塩化パラジウム-p-ベンゾキノン系に比べてその活性は 1/2~1/2.5 であった。<BR>反応液に有機または無機の水溶性添加物を加えて反応させた場合, 有機の添加物はいずれも反応を抑制した。無機の添加物としぞ金属塩化物を使用した場合, 大部分の添加物は反応を抑制したが, 塩化リチウムは反応を抑制せず, 副生物の生成を抑制した。また塩化第2銅は高温において反応を著しく促進した。塩化第2銅は再酸化反応よりむしろカルボニル生成反応を促進すると考えられる。

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