ポリアクリル酸2-クロルエチルの溶液的性質

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タイトル別名
  • Solution Properties of Poly 2-Chloroethylacrylate
  • ポリアクリルサン 2-クロルエチル ノ ヨウエキテキ セイシツ

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説明

アゾビスイソブチロニトリルを開始剤としてベンゼン中でアクリル酸 2-クロルエチルを重合し得られた初期重合体の溶液的性質を検討した。このポリマーを温度 30℃ で Desreux 法によりカラム分別した。溶媒としてベンゼンを沈殿剤としてメタノールを用いた。重合体の分子量と極限粘度の間には次式で表わされる関係が成立した。<BR>分別試料に対して<BR>[η]=2.88×10-4Mn0.064 (ベンゼン, 30℃)<BR>[η]=O.739×10-4Mn0.723 (アセトン, 30℃)<BR>[η]=5.68×10-4Mn0.503 (トルエン, 45℃)<BR>未分別試料について [η]=4.10×10-4Mn0.604 (ベンゼン, 30℃)<BR>重合体の分子量分布および桜田-Houwink-Mark 式にもとづき重合体ラジカルの停止機構について考察し, 不均化反応によるものが支配的であると考えた。Fixman プロットからKθの値を求め, 分子のステリックパラメター σ=(γ0220f)1/2の値を 2.30 と決定した。トルエン中での浸透圧 π/c とポリマー濃度cの関係直線のかたむきは, 各種の温度で0であった。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 74 (11), 2351-2354, 1971

    The Chemical Society of Japan

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