ポリエピクロルヒドリンゴムの耐熱老化性におよぼす橋かけ鎖構造の影響

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タイトル別名
  • Influence of Heat Aging Resistance on Chemical Structure of Polyepichlorohydrin Rubber
  • ポリエピクロルヒドリンゴム ノ タイネツ ロウカセイ ニ オヨボス ハシカケ サ コウゾウ ノ エイキョウ

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抄録

ポリエピクロルヒドリンゴムの耐熱老化性を確実に保持する目的で, 硫化ナトリウム9水塩-イオウ, エチレンジアミン三硫化水素-酸化マグネシウム-イオウ, トリチオ炭酸ナトリウム-イオウおよびチオシアン酸カリウム-ジメチルアセトアミドの四種の新加硫系による加硫物について, その橋かけ鎖構造と耐熱老化性との関係を調べた。耐熱老化性は空気浴加熱による試料の強度的性質の残留率の相互比較あるいはエチレンジアミン-酸化マグネシウム既知加硫系による加硫物のそれとの比較によって検討した。<BR>前記三種の加硫系は適量のイオウの共存によってそれぞれ -S3-,-S2~3- および -NHCH2CH2NH-, 〓 のようなジ, トリスルフィド, 含窒素またはトリチオカーボネート構造を含む橋かけ鎖を形成し, 上記既知加硫系による加硫物より優れた強度的性質を保持する耐熱老化性に富む加硫物を与える。後者の加硫系は加硫速度がやや遅いが, チオシアヌル酸環を橋かけ鎖に含む加硫物を与える。この加硫物は低い伸び率と剛直性を有することに特徴がありまた耐熱老化性も上記既知加硫系によるものより優れている。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 73 (7), 1515-1519, 1970

    The Chemical Society of Japan

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