酢酸マンガン4 水和物の熱分解

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タイトル別名
  • Thermal Decomposition of Manganese Acetate Tetra-Hydrate

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酢酸マンガン4 水和物の熱分解の機構を, 熱重量分析, 示差熱分析, X 線分析, 質量分析および化学分析の方法で追跡した。<BR>4分子の結晶水の脱水は約60℃ から始まるが,脱水過程に安定な中間水和物の生成はなく,一段脱水で無水物となる。<BR>無水物は, 120～200℃ の温度範囲で結晶転移をなし, 200℃ 以上でアセトンと炭酸ガスを放出して一酸化マンガンに分解し, ついで空気中の酸素により酸化されてγ-三二酸化マンガンとなる。<BR>無水物の結晶転移は,真空熱分解における場合が空気中熱分解の場合よりも低温で起こる。低温安定型と高温安定型の両無水物は,いずれも,強い吸湿性をもつ。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 71 (1), 109-112, 1968

    The Chemical Society of Japan

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