Stability Constants of Cobalt (II) Thiocyanato Complexes in Aqueous Solutions and Their Solvent Extraction Equilibria

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  • 水相内のコバルト(II)チオシアナト錯体の安定度定数とその溶媒抽出平衡

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1 mol/l Na(SCN, ClO4)定イオン溶媒中のコバルト(II)チオシアナト錯体を溶媒抽出法で測定し,またこれと錯体の可視部の吸収とを比較考察した。キレート剤TTAを用いてコバルトを抽出する方法で測定した水相中のチオシアナト錯体の安定度定数はβ1=10, β2=21で第三次以上の錯体は見いだされなかった。一方,この水相からMIBKに抽出される錯体はNa2Co(SCN)4の形をもつが, TOPOのヘキサン溶液に抽出されるものには,中性のCo(SCN)2の他にCo(ClO4)2, Co(SCN)(ClO4), NaCo(SCN)3型のイオン対があり,各化学種の濃度比は水相の組成, TOPO濃度によって異なる。またイオン対は3個のTOPOを配位するが, Co(SCN)2は2個または3個のTOPOを配位することが推定された。さらにMIBKに抽出された錯体は635mμに, TOPOのヘキサン溶液に抽出された錯体は645mμに極大吸収をもつことが結論され,これを水相中のコバルト(II)の吸収と比較考察した。

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