ジピコリン酸による鉄の定量

書誌事項

タイトル別名
  • The Determination of Iron with Dipicolinic Acid

説明

ジピコリン酸(2,6-ピリジンジカルボン酸)は,2価の鉄イオンと反応して,水に可溶性の赤色キレート化合物を生成する。これを利用して鉄の比色分析を検討した。鉄を含む試料に緩衝液,塩酸ヒドロキシルアミン,試薬を加え,m5.2~6として一定容とし吸光度を測定する。キレート化合物の最大吸収は,510mμ 付近にあり,検出限界は,0.2μ/mJである。その組成は連続変化法によるとt鉄と試薬が1:2の割合で紬合していると考えられる。共存イオンの妨害については,銅,ニッケル,マンガン,コバルトは鉄の5倍盤まで許容しうる。リン酸,フッ素聾塩素は実験範囲では妨害しない。

収録刊行物

  • 日本化學雜誌

    日本化學雜誌 82 (2), 203-203, 1961

    The Chemical Society of Japan

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ