フェロアロイの定量分光分析 (第1報) フェロマンガンの中の微量ヒ素, アンチモンの定量分光分析

書誌事項

タイトル別名
  • Spectrographic Determinati on of Ferro-alloys. I. Spectrographic Determination of Microamounts of Arsenic and Antimony in Ferromanganese.

抄録

フェロマンガン中の0.1~0.3%程度のヒ素,および0.03~0.06%程度のアンチモンを迅速にしかも正確に定量する方法を中型分光器を用いて研究した。試料が塊状の場合, および粉末状の場合のおのおのについて安定に励起されるための条件を検討し, 粉末試料に炭素粉末を加えたものを流断続アークにより励起した場合に安定な励起を行いうることを確かめた。また内部標準とし直て銀を用いて良い結果が得られた。以上のように種々の定量条件を検討したのち, ヒ素およびアンチモンの分析法を決定した。この方法により, Ag2309.64/As2288.12およびAg2309.64/Sb2311.47の2線対を用いて実際のフェロマンガンの試料を定量した結果, 精度はヒ素は5~11%, アンチモンはほぼ6%であった。

収録刊行物

  • 日本化學雜誌

    日本化學雜誌 79 (7), 812-815, 1958

    The Chemical Society of Japan

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