フェロアロイの定量分光分析(第2報)フェロマンガンの中の微量の鉛,銅,亜鉛の定量分光分析

書誌事項

タイトル別名
  • Spectrographic Determination of Ferroalloys. II. Spectrographic Determina tion of Microamounts Lead, Copper and Zinc in Ferromanganese.

抄録

フェロマンガンの中に含まれる 0.1%以下の鉛,銅および 0.1%前後の亜鉛を迅速かつ正確に定量する方法を中型分光器を用いて研究した。このためスペクトル線の強度に影響を与える種々の条件を検討し,つづいて各定量元素について最適の分析線対を選び出すための検討を行なった。さらにフェロマンガンの中のマンガンのように濃度の変動する主成分元素を内標準として用いて,正確に定量するための検量法を検討し,この場合はマンガンを内標準として定墨できることを確認した。<BR>以上の検討により定量法を決定し,Mn 2830.79A/PbI 2833.07 A, Mn 3296.88 A/CuI3273.96 AおよびMn 3296.88 A/znl 3302.59 Aの各線対を用いて実際のフェロマンガンの試料を分析した結果,鉛は4~7%,銅は6~7C,亜鉛は14~16%の標準偏差率でこれらの元素が定量できた。

収録刊行物

  • 日本化學雜誌

    日本化學雜誌 80 (12), 1423-1426, 1959

    The Chemical Society of Japan

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