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- 野田 幸直
- 大阪市立大学医学部生化学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- The Total Synthesis of Gramicidin J2
- Gramicidin J2 ノ ゼンゴウセイ
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抄録
Bacillus brevis (永野株)の培養液から得られる Gramicidin Jは抗菌力を有する環状ポリペプチドで,これにはJ1とJ2とがありそれぞれヘプター,およびヘキサペプチドである。これらの構造はすでに発表したとおりであるがその構造を確かめる目的でJ2の化学的合成を試みた。<BR>その結果得た直鎖状ヘキサペプチド(Gramicidin J2の開環したものに相当する),および環状ペプチドを天然のGramicidinJ2とその抗菌力および種々の性質を調べると直鎖状ヘキサペプチドは抗菌力,旋光度,分解点等低い値を示すに反し環状ヘキサペプチドは Gramicidin J2とすべての点でほとんど一致した結果を得た。このことから先に発表したGramicidin J2 の化学構造の正しいことが確かめられた。またこのペプチドを環化すれば抗菌力,旋光度,分解点等高い値を示すことは興味のある点である.
収録刊行物
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- 日本化學雜誌
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日本化學雜誌 80 (4), 411-415, 1959
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205149313024
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- NII論文ID
- 130003509002
- 40018221546
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- NII書誌ID
- AN0018661X
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- COI
- 1:CAS:528:DyaF3MXit1Cmtw%3D%3D
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- NDL書誌ID
- 9144702
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可