ジメチルスルホキシド-オキシ塩化リン錯合体による芳香族スルフィドの合成

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of Some Aromatic Sulfides with Dimethyl Sulfoxide and Phosphorus Oxychloride

説明

ジメチルスルポキシドとオキシ塩化リンとの反応でメチル-クロルメチルスルフィドが得られたが,この反応の中間にイオン錯合体[(CH3)2S OPOCl2]Clを生じていると考えられる。ジメチルアニリンとこの錯合体との反応によりp-ジメチルアミノチオアニソールが得られたが,ジメチルアニリンとメチル-クロルメチルスルフィドとの反応では生成物はメチル-ρ-ジメチルアミノベンジルスルフィドおよびp,p'-ビス(ジメチルアミノ)ジフェニルメタンであった。一方アニソールとこの錯合体との反応ではメチル-p-メトキシベンジルスルフィドが主生成物であり,これはメチル-クロルメチルスルフィドとアニソールとの反応でも同様であった。<BR>ジメチルアミノ基を有する二,三の芳香族化合物とこの錯合体との反応で芳香族スルフィドを合成することができた。ジメチルスルポキシドのほか,メチル-フェニルスルポキシド,ベンジル-フェニルスルポキシドについても検討した。

収録刊行物

  • 日本化學雜誌

    日本化學雜誌 85 (2), 133-138,A10, 1964

    The Chemical Society of Japan

被引用文献 (1)*注記

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