Homogeneous Hydrogenations of Organic Compounds with the Cobalt Complex Ions. IV. Mechanism on the Homogeneous Hydrogenations of Unsaturated Compound in the Organo Cobalt(III) Complexes

  • KANG Jung-Wong
    Institute of Scientific and Industrial Research, Osaka University

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  • 有機コバルト(III)錯体中の不飽和結合の均一系水素化反応機構

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シアン化カリウムの作用下におけるOCOCCH2C6H5Copn2 NO(CO3)1/2とOCOC=CHC6H5 Copn2 NHCOCH3 Cl2の均一系水素反応ではフェニルアラニンが55と45.5%の還元収率でそれぞれ得られた。これに反して,シアノコバルト(I)錯イオンによるC6H5CH2CCOOH NOHとC6H5CH=CCOOH NHCOCH3の還元反応ではフェニルアラニンの収率が30%とコン跡であった。また両反応とも,錯化合物を形成しているコバルトイオンの大部分が金属コバルトまで還元された。不飽和化合物を配位子にもったコバルト(III)錯化合物の均一系水素化反応はコバルト錯基内反応であるものと推論した。シアン化カリウムの作用下におけるOCOC=CHC6H5 Copn2 NHCOCH3 Cl2と OCOCHC=CHC6H5 Copn2 NH2 Cl2の均一系水素化反応でコバルト配位している不飽和化合物の還元収率がいちじるしく差がある。前者はフェニルアラニンの収率が45.5%であり,後者はω-ベンジルアラニンの収率が3.5%であった。これらのことから配位を通じて不飽和化合物が水素化される場合,コバルトィオンの電子と水素化される不飽和配位基の二重結合の位置がキレート環内あるいは共役位にあるとき,もっともよく水素化されるものと考えられる。

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