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- 田中 敏行
- 協和醗酵工業株式会社堺工場
書誌事項
- タイトル別名
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- Ketonization of C3'-05 Primary Alcohols
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説明
酸化亜鉛触媒によるC3~C5第一アルコールのケトン化反応において,同触媒は従来しられた酸化クロムや酸化銅触媒と同様ケトン化能を有し,イソブチルアルコール以外のアルコールから10~40%の収率で相応するジアルキルケトンが得られ,またその副分解生成物であるメチルケトンが4~13%の収率で得られた。この際イソブチルアルコールからは,Komarewskyらの結果と同じくジイソプロピルケトンが得られなかったが,生成物申にメチルイソブチルケトンを得たことから,その生成機構を副分解生成物であるアセトンの縮合によるものと考えた。したがってジイソプロピルケトンの生成をみたBolotovらの酸化銅触媒の活性は,Komarewskyらの酸化クロム触媒と酸化亜鉛触媒の活性の中間にあって,ジイソプロピルケトンの生成に適したものであると推論した。
収録刊行物
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- 日本化學雜誌
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日本化學雜誌 80 (5), 545-548, 1959
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205149474304
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- NII論文ID
- 130003509057
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可