The Intensity Calculation for Infrared Spectra of Methyl and Metylene Groups of Aliphatic Hydrocarbons

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  • 脂肪族炭化水素のメチル基, メチレン基の赤外吸収強度の計算

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原子団1個あたりに分配された吸収強度の物理的意味は, 各吸収帯に対応する基準振動のタイプによって異なることが考えられる。本研究においては, このような点を検討し, 原子団の特性強度の発展的応用に対する基礎を与えるために, モデル化された原子団メチル基, メチレン基について, その赤外吸収スペクトルの強度が計算された。強度の計算に際して, 結合同士の相互作用に基づく項をも考慮することにより, 吸収帯によって異なるパラメーター値を用いるというような矛盾をおかすことなく, 実測値の大きさおよびそれを決定づけている要因を, 十分満足に説明できることが実証された。とくに,C-Hの伸縮振動については, その強度を決定づける振動が, その原子団内部に, より局在化しているため実測値と計算値の一致は良好であり, これは実測強度値の特性的性格のいちじるしさを保証する事実と考えられる。その他の吸収帯についても結果は適当なものであり, これらの事実から,このような方法によって, 分子構造が相当変化した場合の強度の挙動をある程度定量的に推定しうる可能性が示唆された。

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